【読書:エッセイ】離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由/アルティシア
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内容紹介
毒親関係の本って、共感することはあれど、どんよりしてしまう事が多いんですが
こちらの本は作者さんの語彙力すさまじくコミカルで面白いので楽しく読むことができます。
毒親育ちの方はもちろん、毒親育ちではない方にもオススメです。
「離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由」このタイトルからだと、
夫婦仲があんまり良くないのかなと思ったのですが、逆でかなりの仲良し。
作者さんは「いかにも離婚しそうな女」だったそう。
離婚していない理由は作中でたくさん綴られているのですが、旦那さんがかなり素敵な人で相性がとても良い様子。
- 上司のパワハラから部下を守るため、会社の上層部には嫌われてるが部下からは愛されている優しきおじさん
- 「妻や女はこうあるべき」と押し付けてこない
- つねに予想外の返答が返ってくる変わり者っぷり(ぜひ読んでみてほしい)
「好きな人と結婚したいって夢を見すぎですか?」
という婚活女性の相談に
「好きでもない男と50年暮らす方が地獄だよ」
と回答をされていて、ほんまにその通りと思いました!
恋愛観、毒親育ちのエピソードにかなり共感できる部分がたくさんあり購入して良かった1冊。これはメルカリに出さない。手元に置いておく。
<<共感エピソード一部引用>>
私は毒親ポルノ的なコンテンツが嫌いだ。一番ムカつくのは「絶縁していた毒親が余命わずかとなり、最後は若いしてハッピーエンド」みたいなやつだ。
その手のお涙頂戴コンテンツは「親と和解するのが正しい」「親を見捨てるのが間違っている」と毒親育ちを追い詰める。
なにより、当事者からするとめちゃくちゃ嘘くさい。
余命わずかな毒親に「すまなかった、許しておくれ…」と手を握られても、許せるわけがなかろう。
「ふざけんな!そんな一瞬の謝罪でチャラになると思うな!私が受けてきた傷や苦しみはどうなる!てめぇの人生を美談で締めくくろうとするな!(以下略)」
めちゃくちゃわかる…。
私の毒親は今までの行いを悪いと思ってないし、娘2人に嫌われてるとは微塵も思ってない様子なので絶対に謝ったりしないだろうなぁ…。
4月に法事で会うのが気が重すぎてゲボ吐いてのたうちまわりそうですが、いい加減自分の置きっぱなしの荷物も片づけたいので頑張って帰ります。
本屋さんをぶらぶらしていた時に、
「あっこの表紙かわいくて惹かれるな~買おうかな?」と思って裏を見ると、帯に
「人生において母親という存在はありがたいもの」
という文言があり、うんざりして買うのをやめた。
先日、会社のおじさんに下の名前を聞かれて、私の名前の漢字について調べてうんちくを語ってくれた。
おじさん「名前の漢字の意味を調べるのが好きでね~親の愛が込められてるから大好きなんですよ。名前っていいよねぇ」
と語るおじさんに、
「私の名前の由来は父親の不倫相手ですけどね」とは口が裂けてもいえなかった。愛想笑いするのみ。
毒親育ちなもので、幸せそうな親子を見るのが何歳になってもキツイ。
<<まとめ>>
親ガチャに失敗しても、伴侶は自分で選べるし、一人で生きていくことだって出来るというお話にかなり元気がもらえました。
おしまい