【読書:コミックエッセイ】娘がいじめをしていました/しろやぎ 秋吾
ピッコマという漫画アプリで数話読んで、続きが気になりkindleでまるごと購入しました。
本書はいじめ加害者、いじめ加害者家族、いじめ被害者、いじめ被害者家族視点でのコミックエッセイです。
内容はセミフィクションとのこと。
セミフィクションってwikiとかでも見つからなくて、言葉の意味合いが正確に分からなかったんですけど、フィクションとノンフィクションの間みたいな感じのようです。
実話も盛り込みつつ、作者のオリジナル要素も入れつつ…
いじめ加害者視点でのお話は、「聲の形」という漫画も衝撃的でした。
耳が聞こえない女の子:西宮硝子をいじめた男の子・石田将也が、今度はいじめられる側になり、かつていじめてた西宮と向き合って償おうとするお話。こちらも是非。
川井さんというキャラクターが本当に気持ち悪くて大嫌いでした。
話を戻しまして、「娘がいじめをしていました」について。
いじめ加害者の母親は、過去に虐められていた経験があり、いじめ加害者となった娘を叱責するシーンがあります。
私も、もし子供がいて、自分の子供がいじめ加害者だったら冷静じゃいられなくなると思います。
私自身が、前の会社を女2人にいじめられて辞めているので…。
いじめをしている動画がSNSで拡散されてしまう所からも、なかなかきつい。「制裁してやらないと」と考えるネット民がいじめ加害者の娘を襲って、娘がケガをすることに。
読んでいて、「これはやりすぎかな…」って思ったのですが、私をいじめた女たちには酷いめに合ってほしいし、被害者目線で考えると自業自得だなと。
いじめを受けた側の傷って一生癒えないんですよね。
本当に。
しつこいようですが、私を虐めた女2人のことは一生忘れない。
私が適応障害になり出社できなくなった後、なんとか出社した時、2人が楽しそうに笑いながらお喋りしていた時、悔しくて悔しくてたまりませんでした。
いじめ加害者って、なんとも思ってないんだなと。
反省する人の方が稀な気がします。北海道や滋賀県で昔あったいじめのニュースも酷いものでした。
現実ではなかなか、因果応報ってないものなんだなと思います。
本書でいじめ被害者の家族が、「私たちばかり壊されて 耐えなきゃダメか?」と考えるシーンはかなり共感しました。
本の感想と言うより、いじめについて熱く語りすぎました。
本書はリアルないじめにまつわるコミックエッセイなので、考えさせられることが沢山あると思います。
いじめとは無縁と考えている人にこそ、オススメしたい本でした。